「感謝してます」の一言で奇跡が起きた【遠藤忠夫先生】

「感謝してます」の一言で奇跡が起きた【遠藤忠夫先生】

 

 

遠藤忠夫先生の音声(文字起こし)

 

続きまして、遠藤忠夫先生です。

 

遠藤先生は、どんな頼みごとをしても二つ返事で引き受けてくださる、頼もしいまるかんのお兄さんです。

 

講演のタイトルは「言霊の魔法」です。遠藤先生、お願い致します。

 

 

みなさん、こんにちは!遠藤忠夫です。

 

本日の私の話は、たった一言で私の人生が変わってしまったという、実際に私に起こった話、言霊の魔法、聞いてください。よろしくお願いします。

 

私と一人さんは、今から20年前、はなえ社長がやっていたトムソーヤという喫茶店で出会いました。

 

出会った当時、私は一つ、悩みを抱えていました。そしてその悩みを、「一人さんに聞いてもらおう。一人さんだったら、その悩み、私のこの悩みを解決してくれるんじゃないかな。」と思って、打ち明けました。

 

「一人さん、私は今悩みがあります。聞いてくれますか?」と言うと、一人さんは「いいよ。忠夫ちゃん。話してごらん。」と優しく言ってくれました。

 

 

私は今、そこの自動車教習所に指導員として勤めてるんですね。その教習所は、指導員が100人いるんですけど、その100人のうち一人さん、たった一人なんですけど、私のことを嫌っている人がいるんですよ。

 

100人のうち一人だったら、いいじゃないかって一人さんは思いますよね?

 

でも、実はそうじゃないんです。100人のうちそのたった一人というのが、私の上司なんです。

 

上司だと、なぜ悪いかというと、実は今私は、自動二輪を教える資格があるのにも関わらず、嫌われているから、教えさせてもらってないんです。

 

また、学科を教える資格があるのにも関わらず、嫌われているから、学科も教えることができないんです。

 

 

それから、朝です。朝って一人さん、一番スタートですから、やっぱり爽やかに気持ちよく仕事したいですよね。その朝私はその上司に対して、「おはようございます」って挨拶をするんです。

 

そうすると、上司は私にこう言います。「今からちょっとだけやってみますから、一人さん、見ててください。」って言って、一人さんに見てもらいました。

 

今から実際にやりますから見てください、皆さんも。

 

「私が朝、教習所に行きます。上司が前から歩いてきました。私は立ち止まって、上司の顔を見て、笑顔で「おはようございます」ってその上司に言います。そうすると、上司は私に向かってこう言います。“お”

 

 

小さな声で“お”だけです。でも、他の指導員が上司に向かって「おはようございます」って言うと、一人さん、その上司はこう言うんですよ?「おはよう!」。これはひどいですよね。

 

私の悩みというのは、実は挨拶をしてもらいたいということじゃないんです。今実際に私は、二輪を教える自動二輪を教える資格があるのに、嫌われているからやらせてもらってないんです。

 

また、学科を教える資格があるのにも関わらず、嫌われているから学科も教えられないんです。「この悩み、どうにか解決できませんか?」って一人さんに聞いたら、一人さんが私にこう言ってくれました。

 

 

「忠夫ちゃん、解決できるよ。じゃあ今からその解決方法を、忠夫ちゃんに教えてあげるから、よく聞くんだよ。

 

これから話す言葉は、魔法の言葉だから、忠夫ちゃん、覚えとくんだよ。」って一人さんが言いました。

 

私は「はい。教えてください。」って言いました。

 

「いいかい?今から言うよ。よく聞いてよ。明日その上司に会ったら、一言笑顔を添えて、感謝してますって。忠夫ちゃん、言ってごらん?」

 

って一人さんは私に、優しく言ってくれました。

 

 

その時私は一人さんに、こう答えました。

 

一人さん、絶対に言えません。私、一人さん、申し訳ないんですけど、その上司にこれっぽっちも感謝してません。ですから、一人さん言えません。

 

うちの母親は私にこう言います。「心にもないこと言うんじゃない!!」っていつも言いますから、「心で思ってませんから、感謝してますって一人さん、言えないんです。」って私が言ったら、一人さんは優しくこう言ってくれました。

 

「忠夫ちゃん、いいかい?人間、心で思ってから口に出して言うんだとしたら、10年20年言えないよ。だから、心で思ってなくてもいいから、口に出して言いな!」って言われた時私、「はい」って言いました。

 

そして次の日、教習所で言う決心をしました。実際に次の日になったと思って、皆さんも聞いてください。

 

 

朝上司が前から歩いてきました。私が歩いてきます。立ち止まります。

 

ニコっと笑ってその上司に対して、「おはようございます。感謝してます。」って言ったんです。

 

そしたら上司が思わずこう言いました。「おはよう!」

 

私、すっごく嬉しくなりました。ぁ~、教習所に入って初めて、「おはよう」って言ってもらいました。

 

そしてドラマは、その日のお昼休みに起きました。私その上司に指導員室に呼ばれました。

 

「遠藤くん。君は確か、自動二輪教える資格持ってたよね?」って言うんです。

 

で私はこう言いました。「はい。持ってました。」

 

「そろそろやらないかい?」って言うんで、「やらせて頂きます。」って言いました。

 

そして続けざまにこう言われました。「学科も教える資格持ってたよね。そろそろやらないかい?」って言うんです。

 

私はまた続けて、「やらせて頂きます。」って言いました。

 

 

そして、指導員室を出る時です。その上司私にこう言いました。「遠藤くん。今晩一杯飲みに行かないかい?」

 

「喜んで!!」と私は二つ返事で飲みに行きました。

 

教習所に入って飲みに連れてってもらったのが、その時が初めてでした。

 

私が実際にその上司に対して「感謝してます」って言いました。でも、「私のじゃあ心の中はどうだったのかな。その当時どうだったのかな。」って思いますと、本当にこれっぽっちも感謝の気持ちなんか持ってません。

 

嫌がらせをされてる人に感謝なんかしたくないもんね。で、思ってもいなかったです。でも、実際に言葉に出た「感謝してます。」ということが、相手に伝わり、奇跡が起きました。

 

 

今では、私は心から「感謝してます。」という言葉が、毎日出るようになりました。

 

これが私に起きた、「言霊の魔法」っていう話なんです。

 

実は、つい先日、この話にはびっくりするような後日談がありまして、その後日談を一人さんに、私はつい先日聞かされました。その話を、皆さんにこれから聞いて頂こうと思います。よろしくお願いします。

 

つい先日のこと、一人さんに「感謝してます!と一言言っただけで、なんであんな奇跡が起きたんでしょうね。」と私は一人さんに尋ねました。そしたら一人さんが、私にこう言いました。

 

忠夫ちゃんは、家庭のことや親のことも、いろいろあったよね。体も人一倍大きかったし、ケンカも強かったし、正義感も強かったから、人助けもたくさんしたけど、弱い者もいじめちゃったこともあるよね。

 

 

強い人間って、ずっとやられた人の気持ちがわからないんだよ。

 

だけど、そこに就職した時に、自分の上司が忠夫ちゃんにいじわるをした時、初めて弱い人間はいじめられた時に、こんな気持ちだったんだろうな。

 

「全く嫌な上司だな」と思うのは、人間界の言い方なんだけど、その上司のことを、この人が観音様の化身なんだ。この人が自分に嫌なことをされた人間の気持ちを、わかれさせてくれたんだ。ありがたい。

 

この人が観音様だと思ったら、ありがとうございます。感謝してます。と自然と出るよね。と一人さんは私に教えてくれました。

 

 

私は、20年経った今、当時の「感謝してます。」というわけがわかりました。そして、こんなに深い意味のある話だとは知らずに話をしていましたが、そのわけを知った今、私はこの話がますます好きになりました。

 

今日は、私を聞いてくださいまして、皆様に心より感謝してます。ありがとうございました。

 

遠藤先生、ありがとうございました。

 

もう一度、大きな拍手をお願い致します。

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